家のリフォーム中に利用していた銭湯がクセになり、工事後も週1-2回のペースで通っている。
木造の、ぱっと見は3階建ての銭湯建築。実際は一層だ。下駄箱の差し込み式鍵はアルミ製、木札の木製脱衣棚の中には籐籠が備えられている。風呂場はピンクやブルーの様々なタイルで彩られ、壁に並ぶ固定のシャワーはのレバーはオレンジ色の樹脂製だ。これらにケロリンの黄色い洗面器がトドメをさす。仕事柄微妙な色に迷ったりしている色彩感覚がバグる。それもまた良し。
さっさと洗うもの洗って、厚めのお湯に浸かりながら見上げれば、空色に塗られたアール天井、その先にポリカの波板張トップライトから夜空がぼんやり見える。このアール天井、きれにに塗り直したらさぞや良いだろうなと、ぼーっとしたアタマで毎回同じことを思う。補修してあるタイルのひび割れを、ぼーっとしながら目で追う。そうだとにかくぼーっとできるのだ。すごく意識しないとぼーっとした感じになれない。いや意識している段階で正しいぼーっとは言えないのか?くらいのレベルでなかなかに「ぼーっ」が不得手なはずが、ボーッとしまくり。素晴らしいな。
小さいサウナもあるが、これはパス。水風呂もあるが、これもパス、、、のはずだったが、何?この冷たすぎる水は。聞けば井戸水だというではないか。なんだかありがたいので、先日から水風呂もいただいています。片足からジワジワ沈めていく。この年齢ともなると心臓麻痺の危険もある。ハダカはちょっとまずいし傍迷惑だが、これで死ねるなら悪くはない。ジワジワジワジワ、いったん首まで入ってしまえばもう大丈夫。脳のタンパク質が変質しそうな昼間の熱を完全に覚ましてスッキリだ。
すごいぞ!水風呂を攻略した私。そんな私の後に、銭湯通いの猛者がこれみよがしにザブンっと水に飛び込む。その姿に憧れるわ。